Smiley face
写真・図版
記者会見をする長渡康二さん、志賀泰伸さん、中村一也さん(左から)=2024年10月9日午後2時13分、東京都千代田区の日本記者クラブ、島崎周撮影

 旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.(スマイルアップ))が、創業者・故ジャニー喜多川氏の性加害問題を認めてから1年が経ったことを受け、被害当事者らが9日、日本記者クラブ(東京都)で記者会見を開いた。被害者らは「問題は風化の一途をたどっているが、未来の子どもたちが被害に遭わないために、声を上げ続けていかなければいけない」と語った。

 会見に登壇したのは、アイドルグループ「忍者」元メンバーの志賀泰伸さん(56)と、元ジャニーズJr.の長渡康二さん(41)、中村一也さん(37)。スマイル社によって被害の時期や背景といった全容の解明がなされていないと指摘し、「補償金さえ払えば終わりとするのではなく、全容解明をした上で、再発防止策を打ち出すべきだ」と語った。昨年10月以降、同社がこの問題で記者会見を開いていないことについても「実態は不透明のままで、あまりにも不誠実だ」と指摘した。

 また、被害を告白した後に誹謗(ひぼう)中傷を受け、昨年10月に自死した40代男性の妻からの手紙が読み上げられた。夫の命日を前に「毎日必死で過ごしている」とし、「夫も私たち家族も、心ない言動、誹謗中傷などで二次被害に遭ってきたが、少しでも未来の子どもたちが過ごしやすい世の中になるように願っている」と伝えられた。

会見に参加した人たちの発言を、以下に詳細にお伝えします。

 このほか、出席できなかった…

共有